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       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司 
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────────────────── 2,006部発行─── 
 
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        今週のコンテンツ 

■ 今週のまちおこし─『 10回転する温泉施設 』 

■ 地域再生行脚100 −No.90−
   〜継承する美、変革する美〜 【京都 永源寺町】

◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ 

■	10回転する温泉施設

 レジャー施設、飲食レストラン、その他多くの業界に
は、「回転数」なる言葉があります。
この言葉、施設や店への来客数を見る際のひとつの指標
でして、施設内に収容できるお客様のマックス人数が、
100名だったとして一日に600人の来客があったと
なれば、その店の回転数は「平均6回転」という言い方
をします(600人 ÷ 100人 =6)。
 
 この回転数、業界ごとにだいたい一般値が存在して、
それを基準に「ほ〜、年末年始は一日あたり●回転もし
たんですか。すごいですね。」といった会話がやりとり
されます。
今週話題にする温泉施設は、普通ならば最大でも5〜6
回転が限界のところを、10回転というすごい実績。年
末年始やゴールデンウィークには毎年これを実現させて
います。店の規模はいわゆる「普通サイズ(延べ床45
0坪程度)」の日帰り温泉、商圏人口は5万人程度と都
市部のものとくらべて不利な条件ながら、一体どういっ
た仕掛けでこうなっているのでしょうか。

 この店の経営者は、チラシやDMによる販促は、あま
りやらないとおっしゃっていましたが、それでもユニー
クな取り組みがいくつかありました。中でも、「お客様
がたくさんこられる時期は駐車場を拡幅して、下足ロッ
カーも下駄箱のようなものを使用、入り口で並んでいる
お客様の行列を見たら店に入らず帰ってしまうお客様が
でるので、そうならないようにグループ人数だけ確認し
て、入館チケットは店のスタッフが自ら券売機で購入、
そのためにスタッフは入り口に常駐させる。」という取
り組みがおもしろいと思いました。

●駐車場の限界を広げる
●それにより発生する下足ロッカー使用数の増加は、簡
 易下足ロッカー設置で吸収
●下駄箱は、下足キーをフロントスタッフが預かること
 もしないので、フロントスタッフの作業が軽減される
●玄関までやってきたお客様が、入館待ちの行列を見た
 だけで、「今日はやめとこう」とならないように玄関
 にこられたら人数を確認して入館チケットを渡し、あ
 る意味逃げられなくする。
 
 駐車場を拡幅するというのは、「この時期は、遠方か
らお客様がこられる。地域の活性化に貢献するから」と
いって役場と交渉して、川原を使用させてもらうのだそ
うです。商圏人口の少ないお店が、ピーク時に集客数を
増やすための上手な方法です。

 「平均したら1分間で5名ずつ入館してることになり
ますよ」と、ゴールデンウィークやお盆のことを苦笑い
で話される経営者からは、「なんとしてもこの集客しや
すい時期に、可能な限り業績を伸ばす」という店のスタ
ンスが感じられました。

 このように様々な工夫と取り組でお金をかけずに業績
を伸ばすお店は全国にたくさん存在します。皆様のヒン
トになればと思います。(小林 祐司)

★GW、盆、年始年末は、小規模の温泉ながらも一日で
3000人の集客が続くそうです。すごい!(^^)

 ※こういった知恵と工夫で、極力お金をかけずに業績を
 伸ばす全国の温泉施設をセミナーでご紹介します。
  12月5・6日と東京・大阪で開催です。
 詳細は来週にもお伝えできると思います。こうご期待! 
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 

 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー 
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン 
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して 
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン 
ボ!」。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ 

■ 地域再生行脚100 −No.90−
   〜継承する美、変革する美〜 
               【京都 永源寺町】

夕暮れの静寂の中で、改革派議員と住職のやりとりが
続く、、、

議員「今年も紅葉が美しくいろづきましたね」
住職「おかげさまで、、、。」
議員「地元では、夕刻からはライトアップを、という
      こえもありますが」
住職「それは、先刻から申し上げているとおり、、」
議員「そうですね。わかっています。」

外は、日本一とも言われる永源寺の紅葉が広がる。
永源寺町を訪れる15万の人々のうちほとんどは、こ
の季節にやってくるという。

本日の行脚の舞台は、滋賀県 東近江市 永源寺町。
この地からは、変わる強さと変えない強さをお伝えし
ます。

■ 変えたいという思い

この土地を変えたい、という思いは地元の人に非常に
強い。臨済宗 永源寺派 の総本山がこの永源寺町。
自然に永源寺を中心に寺が各地に散らばる。見る側面
を変えれば観光資源が圧倒的に集中しているというこ
とである。

さらに、見事なのはその紅葉!!!おそらく日本でも
有数と考えられるその景色には、近畿圏内だけではな
く、遠くは北海道、沖縄から人々が訪れる。

地元では、自ずと資源を開発することによってより多
くの観光客を!!という思いが強くなる。
実際に、旅行会社では、湖東三山と呼ばれる寺社に永
源寺を加え、ツアーを組むところが多い。

しかし、、永源寺町では変化が見られず、地元の人も
なかなかものをいえない。
もどかしいか?いや、この町は、継承する美しさの重
要性を理解しているのである。

■ 変わらない という思い

では、なぜ変わらないのか。それは変わらない思いが
あるからである。
永源寺は 臨済宗の総本山。そこは同時に禅の修業の
場となる。修行の場である限り、たとえば、夜遅くま
で観光客でにぎわうなどはもってのほかなのである。

住職は言う。

「確かに永源寺は美しい。しかしその美しさの根本は、
紅葉にあるのではなく、その紅葉も含めて700年で
培われたこの永源寺の雰囲気なのです。」

おそらく、回覧時間を延長し、ライトアップをした時
点で、その雰囲気は徐々に消え、本来の良さが消えう
せてしまうだろう、というのである。

■ 原点を継承し、改革する勇気

それでも変化の兆しは見える。

紅葉の季節にしか行わない本堂の回覧は、ついに4時
から5時に伸びた。それだけでも大きすぎる変化と言
える。

住職は言う。

「さあ、そろそろ禅寺の修行の時間がはじまりますよ。
夕刻になるとそわそわする、ちょっと怖いような雰囲
気になる。それが本来の禅寺の雰囲気なのです。それ
を大事にしながら、すこしづつ、変えていけばよいの
です。」

周りをみれば、秋の夕暮れ。たしかに、寺では闇の占
める部分がすこづつ多くなり、ちょっと怖いような雰
囲気がでてくる。こうして700年間、くれ続けた夕
日を眺められること自体が重要であり、また至極の贅
沢なのである。

変えることも重要。しかし変えられない、変わらない
こともまた重要なのであろう。

そんな思いを持ちながら、山を降りた。

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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)

 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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