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       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司 
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────────────────── 2,005部発行─── 
 
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        今週のコンテンツ 

■ 今週のまちおこし─『 環境保全100事例 』 

■ 地域再生行脚100 −No.87−
      【ドイツ農村の景観美の裏にあるもの】

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■	環境保全100事例

 こんにちは、小林です。ある自治体関連の依頼で「自
然環境保全」に関係した業務をしました。その中で「自
然環境保全でうまくいっている事例を100個集める」
というものがありました。

 船井総研では「100事例」という単語にとても親し
みがあります。理由は、支援業界の動向や成功法則を探
るときに、うまくいっている事例を100個集めること
でだいたいの状況を把握する手法を頻繁にとるからです。
毎年恒例の「●●業界〜100事例紹介セミナー」とい
う人気講習会も頻繁にやっているほどです。
 今回は「環境保全の100事例」という新しいテーマ
でしたが、やはり調べるうちに大きく活動をしている取
り組みには、ある一定の共通ルールのあることがわかり
ました。複数の成功要因を強いて3つに的を絞ると

● 簡単
● ネット活用
● 金がかからない

 となります。
メルマガで以前ご紹介した「打ち水大作戦」(第231
号:すごい企画)も、この100事例の中に入ったひと
つですが、やはり3つの要因を全て含み、動員数800
万人近い方々が取り組む一大ムーブメントとなったもの
でした。

 この業務で、感じたことがあります。3つの要因は、
何も環境保全に限ったものでなく、普遍的なもの。「簡
単」でなくては内容が伝わらずに物事はうまくいきませ
ん。「ネット活用」しないと、年配女性までがインター
ネットを使う時世において、告知手法として片翼状態と
いえるでしょう。「金がかからない」は、経営コンサル
タントをしていて常に実感する「かけた投資と商売繁盛
は必ずしも比例しない」、むしろ工夫とアイデアで勝負
するほうがうまくいっている、という事とダイレクトに
一致します。

 今回の業務は、「簡単」・「ネット活用」・しかも仕
掛ける側は「お金がかからない」、これが環境保全活動
を広く展開させる上でひとつの成功パターンになる事を
浮き彫りにしました。必ずしも環境保全がまちおこしと
リンクする訳ではありませんが、まちおこしに当てはめ
ても参考になる点がたくさんあるように思えます。
(小林祐司)

★たくさんの事例を見ていると、滅茶苦茶ユニークなも
のも出てきます。中には子供に「マグマの上を歩かせて
自然体験」というのもありました。もちろん、今回の業
務発注先(自治体さん)には、即ボツ出しされましたが。
(^^) 
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 

 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー 
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン 
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して 
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン 
ボ!」。
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■ 地域再生行脚100 −No.87−
       【ドイツ農村の景観美の裏にあるもの】


こんにちは、古川です。さて先週に引き続き欧州シリー
ズです。今度は、ドイツに参ります。バスの窓から見え
る風景は牧草の緑が一面に広がり、その農村風景が心を
癒してくれるのです。昔、キリンの淡麗(グリーン)の
CMで太ったドイツ人がサッカーボールを蹴るシーンが
ありましたが、あんな美しい芝生が広がる田舎の風景の
中に溶け込む暮らし、また、牧草地(芝生)でサッカー
をしている子どもなんて、すごくうらやましい!この美
しい景観について、通訳さんは何度もこういいました。

「ドイツでは、農業は守るものなんです。」

「いいですか、何度も言いますが、
     国として、農業や農村は守るものなんです」

税、法律、文化、習慣、美意識など色々とドイツ在住暦
30年の通訳さんから教わりました。特に記憶に残った
のは、景観の重要部分を担うその美しき牧草の管理につ
いて、牧草(芝生)の高さ制限を管理責任を農家に求め
ているのです。刈取りせずボーボーになってしまってい
い加減にしていると、強制的に市が刈り取りをし、後に
請求書が農家に届くという方法を取るのです。徹底した
農村の美景観の追求には、当然、条例や法でも徹底され
ており、屋根の色や角度まで決まっているというのだか
らそれは、もちろん、美しいのです。

また税制上の認知も国家的な統一があり、第一に、国土
や景観を守るのは国民的な価値観で優先すべき事項であ
るというのが、文化慣習でも根付いています。

日本では、こうなるところです。

「何で、俺らの金が、田舎にいかなきゃならねぇんだよ〜」

地方税のあり方は議論されるが、確かにこのような声は
多いでしょう。六本木ヒルズで働く社員さんが僕にこう
言ったのを思い出します。東京で稼いだカネを税として
地方へ投入することを嫌う都市住民がいたりします。農
村あってこそ都市がある。都市があってこそ農村がある
という二元融合論であり、ドイツは二元対立論にならな
いのです。その国家基準は「美」という共通軸があるこ
とと、それを都会の人が享受しているという実感がある
からでしょう。

しかしドイツに実際にいくと、その東京万歳論理もあな
がち間違っていないと思えたのです。なぜなら彼らがそ
の「美」や「安心」を享受していないし、国家理念とし
て農業や農村を守るものと教育されていないこの2点が
徹底的に違うからです。

美しい農業農村。
そのために何が必要か
行脚して強く思いました。

@農村風景を統一するための法や条例
A農村、農業は守るものという国家理念とその教育
B食料安全や景観美のために税金(補助金)の投入
C都市住民(国民)がそれを享受できるレベルにする

(法律・条例)
(理念・教育)
(税金・補助金)
(享受する関係性) ⇒ 国民満足度

ならば、日本の地方のあり方、税金のあり方、確かにズレ
ているかもしれない。景観もへったくれもなく都会にもあ
るようなハコモノが農村(地方自治体)にあり、ソレでま
た自分自身の魅力を失っているのでしょう。そうではない
使い方があるのです。日本の農山漁村は国民の財産であり、
国民の税金で維持されるべきであり、国民はそこにゆき癒
しや景観美を享受できるのですね。そして都市住民と相互
に理解しあう。これをゴールに私たちは生きていきたい。
そう強くまた思いました。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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