第199号 観光客を流し込む

         
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  第199号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2951 小林 祐司
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        今週のコンテンツ

■ 今週のまちおこし─『 観光客を流し込む 』

■ 地域再生行脚100 -No.49-
   ~一村一社運動の開始~   京都府 和束町

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 ■ 観光客を流し込む

 こんにちは、小林です。伊勢神宮の「おかげ横丁」に
いってきました。といっても別件で調査をしている最中
に1時間ほど立ち寄ったという程度ですが、いや驚きま
した。平日なのに、とにかくすごい数の観光客。まるで
都心部の新宿駅あたりを歩いているようでした。しかし
わずか1kmほど手前の駅や商店街に観光客はほとんど
いません。直前まで「いや~、伊勢市はずいぶん静かな
ところだ」と、朝から動向した方と話していたほどです。
一体何故こんなことがおこるのでしょうか。
 
 おかげ横丁は、有名な「赤福」が、「300年間近く
商いを続けてこれたのも、お伊勢さんの『おかげ』です」
ということで、平成5年に誕生させたものです。約27
00坪の敷地内に土産屋から飲食店、雑貨屋までがぎっ
しりと並び、多くの観光客が随時押し寄せる一大観光地
になっています。おかげ横丁に観光客が集まる理由はさ
ておき、ほんの少し離れた場所に全くといっていいぐら
い人が流れないのは、何ともさびしい気がします。

 言ってしまえば、これは地元にとって明らかにチャン
スロス。せっかくたくさんの観光客が目の前まで来てい
るのだから、何としても自分たちのところまで足を運ん
でもらう必要があります。

 よくまちおこしのご支援をしていて、「この施設とこ
の施設は客数に差があるので、うまくリンクさせなきゃ」
と言われます。そんなときは「互いに連携した販促活動っ
てやってます?」と聞きますが、やってたら当然集客に
差は出ないので、当然のごとく「あまり行なってません
ね。」と返ってきます。「じゃあ、早速。」ということ
になります。

 何も難解な事をする必要はなく、それこそスタンプラ
リーや共通割引券から始めてもよいと思います。ただそ
の際に必ず互いの価値を精一杯アピールする必要があり
ます。それもこれでもか、といぐらいに。最近のご支援
で、徹底的に自分たちの価値の洗い出したら、全部で4
0個くらい出てきたことがありました。「自然がいっぱ
い⇒どんな自然?⇒都会では想像もつかないほどの自然
⇒例えば?⇒信号が目の前の高さに見えるほどの雪がふ
る自然」といった具合に、それこそ謎解きでもする感覚
で進めていくと、たくさんの付加価値情報が抽出されて
きます。今年は積雪が多くご苦労をされている地域もあ
るので、あまりよい例ではありませんでしたが、こうい
ったやりとりにはまちおこしのヒントが必ず含まれてい
ます。

 伊勢を例にあげましたが、目の前までそれこそ何万人
の観光客が来ているケースはたくさんあると思います。
どうか観光客の流れを地元まで引き寄せ、うまくまちお
こしにつなげたいものです。(小林 祐司)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 

 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。「農」を通したまちおこしの研究も進めている。

★出来たての赤福餅を食べました。そういえばお菓子単
品の売上だと全国一位だそうです。やはりすごい。ちな
みに2位以下は白い恋人など北海道勢が続くとのこと。
(^^) 
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■ 地域再生行脚100 -No.49-
   ~一村一社運動の開始~   京都府 和束町 

本日は、47号に引き続き、新しいまちおこしの原動力
獲得方法を場所を変えまして、京都の和束町からお伝え
します。

「まちおこしをどうにかして自力でやりたい、、、?」

そんな願いをよくマチ・ムラの方から頂きます。しかし
今はサポーターの時代。どれだけ有力なサポートを
得られるかにこそ力を注ぐべきでしょう。

47号では、観光客を魅了し、サポート化してしまった
峩々温泉の事例をご紹介しましたが、今回の和束町は企
業を味方につけようとしています。

■ 宇治茶にもっと光を!!!

和束町、この町はなんといってもおちゃ、オチャ、お茶。
「城陽市からの細い山道をぬけると、、、、
              そこは茶畑だった!!!」
というフレーズがでてきてしまいそうなほど、見事なお
茶畑がひろがる地域です。国内旅行と国外旅行がほとん
ど値段の差がなくいける時代。そんな時代でも日本を代
表するお茶を、こんなにも豊かに魅せてくれる地域なら
ば十分に競争力を持ちます。

■ 今、求めているのは企業の力!!!

「実は、宇治茶の生産の60%はうちなんです。」

この言葉を町長さんから聞いたとき、正直驚きました。
諸国行脚をしている私でさえも、和束町のブランドは知り
ません。つまり一般には、まだほとんど知られていないの
です。なぜでしょうか?

色々と商品を見せていただきましたが、どうも魅せ方がた
りないのです。お茶自体は、本当にびっくりするくらいお
いしいのに、「買いたい!!」と思わせる仕組みが足りな
い。実は、世の中には素晴らしい商材をもつ地域がまだ山
ほどあるのに、マーケティング不足というつまらない(非
常に重要ですが!!)で。眠り続けている地域がおおいの
です。
そんな話をしていると、町長から、

「そうなんですよ、杤尾さん。でも実はうちでもそういっ
た試みをはじめているんです。」

というお話とともに、成功商品を見せていただきました。
その商品とは、ホテルのフランス料理に和束のお茶をふん
だんに使った

フレンチ懐石」

この料理は、和束のお茶の素晴らしさと、リーガロイヤル
の料理力、そして企業としてのその魅せ方がまさに、合致
した素晴らしい商品でした。売上も予想を大きく上回り、
1000食の予定が1300食もうれたとか。本物の力を
感じます。

和束町では、今後も企業との協力体制をより深めていくた
めに事業を開発するとのこと、将来に期待がもてます。

■ 企業の力をまちおこしに!!

繰り返しになりますが、これからのまちおこしはまちの人
だけでやるものではありません。外の力をもちいてこそ、
本当にまちおこしは成功するのです。ヨソモノ、バカモノ、
ワカモノがまちを救う。自分の地域に思いをかける企業探
しをはじめるのも、またまちおこしへのスタートだと思い
ます。(杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)

 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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