第077号 意外で身近な話

 さて、突然ですが「鉄腕アトム」と言えば誰でもご存知のこ 
とと思います。最近通勤の途中で毎朝、この「鉄腕アトム」の 
主題歌を耳にします。山手線の「高田馬場(たかだのばば)」 
という駅が、電車の発車ベルとして、この主題歌をメロディと 
して流しているからです。 

 最初は何でアトムのメロディが流れているのかな?と思いま 
したが、あまり気には止めていませんでした。 

ところがある日のニュースで理由がわかりました。鉄腕アトム 
の漫画が始まったのは随分昔ですが、漫画の設定ではアトムが 
生まれたのは、2003年4月7日、場所は高田馬場というこ 
とらしいのです。駅ではそれにちなんで今年2003年の4月 
からアトムのメロディを流していたのです。 

 ニュースを聞いてからというもの、駅のメロディが聞こえて 
くると、「おっ。いま高田馬場か。」と即座に思うようになり 
ました。一般の人の認知度も高く、メロディ採用から半年たっ 
た今でも電車がそこで停車する度に、アトムの生まれた年と場 
所を話題にする乗客が結構いるそうです。 

 この現象で興味深い事は、珍しくもない鉄腕アトムと主題歌 
のメロディが、ある日を境に妙に意識されるようになり、高田 
馬場という場所までが即座に連想されるようになったことです。 

普段の生活の中でも言えることですが、毎日顔を合わせている 
人の意外な一面を知ったとき、「へぇ~、あの人がね~。」と 
感じるとともに、その後は妙にその人を意識してしまうことっ 
てあると思います。 

 今回の話だと、鉄腕アトムという誰もが知っているキャラク 
ターが、2003年4月生まれで、実は都民にはとても身近な 
高田馬場出身だったという、意外な事実を知ったために、その 
事が強く印象付けられてしまった、という事になると思います。 

身近+意外性という組み合わせがポイントなのです。身近なだ 
けでは何も驚きませんし、意外さだけでもすぐに忘れられてし 
まうでしょう。 

 もし、まちのPR戦略でよいアイデアがないかとお考えでし 
たら、「身近なことで、かつ意外な話」を考えてみてはいかが 
でしょうか。 

みなさんのまちが「へぇ~、あのまちがね~。」と、強く印象 
付けられることになるかも知れません。(小林) 

◆鉄腕アトム公式サイト「astroboy.jp」 
 ⇒ http://astroboy.jp/

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